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大学で就職活動が始まるころ、自分がどんな人生を歩んでいきたいのか真剣に考えていました。
周りの友人が次々に就職先が決まっていく中で、焦りや不安もあったのですが、決められた道を進んでいくことに希望を見出せなくなっていました。
そんなとき、ある大学教授との出会いが私の人生の一つ目の転機となります。その方は経営学部の教授をされながら、医師としても従事し、さらには数々のベンチャー企業を経営し、多方面で活躍されていました。その先生に教えてもらったことは「自分の人生を経営する」という考え方でした。自分の人生に経営を取り入れることで、決められた道ではなく、心からやりたいと思うことを目指すことができるのだと考え方が180度変わったことを覚えています。

大学卒業後、入社した会社では営業を経験することになりました。最初は自信満々でしたが、やってみるとこれがまったくうまくいきませんでした。元々器用なほうではないということもありますが、課せられた営業目標のために仕事をしている感覚がお客様にも通じていたのだと思います。
そんなとき、ある上司との関わりが私の人生の二つ目の転機となります。その方は仕事が抜群にできた方でしたが、感覚的な天才肌ではなく、物事をロジカルに緻密に考えられる方でした。その方に教わったのは、「お客様の現状と理想を埋めるものがサービスであり、そこに気づかせてあげられるのがコンサルタントである私たちの役割である」ということでした。営業とはモノやサービスを売ることという考え方から、現状から理想に近づくための手段を提供するものという考え方が変わったことで、爆発的に営業成績が伸びたことを覚えています。

入社して10年近くが経ち、仕事にも余裕が生まれてきたころ、新しいことにチャレンジする挑戦心が薄れていた時期がありました。そんなとき、ある飲み会の席で取締役が私を叱ってくれました。そのときの言葉は、「挑戦したくてもできない環境の人たちもいる中で、その環境に恵まれて才能のある君が挑戦をしないことはその人たちへの冒涜だ。君の挑戦がそういう人たちの未来を明るくするんだ。」ということでした。入社10年以上になると自分を叱ってくれる人はいませんでした。そんな中で私に本気で向き合っていただいたことにそのときは涙が止まりませんでした。その言葉が私の挑戦マインドに火をつけ、独立しようと決心した一つのきっかけになりました。

このように、私は多くの方の言葉や関わりのおかげで刺激ある挑戦をすることができるようになりました。そしてその挑戦こそが人に勇気を与え、行動へと駆り立て、理想の実現に近づいていくのだと思います。私はこれからも自分自身の理想に向かって挑戦し、そしてクライアントの理想の実現に関わり、ともに成長・発展していきます。